こんにちは。そらまめです。
各鉄道会社に、1日乗り降り自由な1日乗車券というものがありますね。
そらまめも時々使いますが、何回乗り降りしたら元が取れるのか考えて、1日乗車券を買うか買わないか決めます。
今日は、都内近郊の各鉄道会社の1日乗車券をどう使えば元が取れるか(JR東日本と東京メトロ編)を考えてみようと思います。
※2023年に運賃改定があるそうなので、改定後金額修正します
<広告>
1日乗車券
鉄道会社によって呼び名は違うと思いますが、購入から24時間または当日中は何度でも乗り降り可能、改札外に出るのもOKという切符です。スタンプラリーやお出掛けであちこち行く時には、とても便利でお得なチケットになっています。※鉄道会社によって利用規定は異なります
スタンプラリーのように確実に何駅も乗り降りする場合はともかく、2〜3駅(改札を出て)乗り降りする場合や一定の距離の往復する時って、1日乗車券買った方が良いのか迷いますよね。各鉄道会社の1日乗車券はどんなものかと、これくらい乗り降りorこれくらいの距離ならお得になりそう!というのを調べてみました。(計算した駅間の運賃は、乗り換えではなく改札を出る場合の運賃です。)
記載の条件と金額はこの記事を書いてる時点でのものです。また今回の記事は東京近郊が対象なので、各社他エリアのお得な切符や期間限定のキャンペーンなどもあります。詳細は各鉄道会社の公式サイトでご確認ください。
JR東日本 都区内パス
JR東日本の1日乗車券いくつか種類があって、1つ目は都区内パスといいます。
東京23区内の普通列車(快速含む)が乗り降り自由で、1日間有効。24時間ではなく購入日のみ有効。0時過ぎでも終電まではOKのようですが、0時過ぎて一度改札を出てしまうと終電前でももう使えません。
乗れるのは普通車自由席のみで、特急や急行も乗れますが特急料金が必要な列車ではその分の切符が必要です。
モバイルsuicaアプリまたは券売機で購入可能です。
対象エリア
対象エリアは、西荻窪、西大井、蒲田、葛西臨海公園、小岩、金町、赤羽、浮間舟渡を囲むエリアです。東京23区内の駅が対象範囲ということですね。なので、例えば東京駅から吉祥寺駅まで行こうと思っても、吉祥寺駅は23区外なので都区内パスの対象外ということになります。
新幹線などに乗る時に、「東京都区内」まではその切符で乗車できるというエリアがありますよね。それと同じエリアです。
金額
大人 760円
子供 380円
どう乗ればお得?
JRの初乗り運賃はSuica等のICカードで136円、現金で140円です。
都区内の端っこ西荻窪を起点とすると、西荻窪⇒東京 396円(IC利用)。往復すれば396×2=792円
なので、西荻窪~東京間を往復するだけで、都区内パスは元を取れてしまいます。
普段から電車に乗る人は、西荻窪~東京間の往復の為にわざわざ1日乗り降り自由な都区内パスを買う人は少ないと思いますが、この距離往復だけで元が取れるならお得感ありますね。
西荻窪から乗って、葛西臨海公園に遊びに行って、帰りに東京駅でご飯を食べて、新宿で買い物をして帰る。なんてコースなら、交通費が約6割に抑えられちゃいます。
都区内パス | 通常運賃(IC利用) |
1日乗り放題 760円 | 西荻窪⇒東京 396円 往復 792円 |
西荻⇒葛西臨海公園 561円 葛西臨海公園⇒東京 220円 東京⇒新宿 198円 新宿⇒西荻 220円合計 1,199円 |
JR東日本 のんびりホリデーSuicaパス
こちらは都区内パスより範囲が広く、JR東日本以外にも東京臨海高速鉄道線(りんかい線)と、東京モノレールも乗り降り自由な切符になります。Suicaでのみ利用可能。
こちらも都区内パスと同じで購入日のみ有効。0時過ぎても改札出るまでは利用できます。
販売は通年ですが使える日が決まっていて、名前の通り土日祝日、大型連休の時が対象となります。
ちなみにこちらはsuica限定のパスですが、suica以外では「休日おでかけパス」というものがあります。内容は同じですが、のんびりホリデーSuicaパスの方が値段が少し安いです。
対象エリア
対象エリアは西は奥多摩、武蔵五日市、大月、南は小田原、東は成田空港、土浦、北は足利あたりまでのエリアが対象となります。東京近郊の日帰り旅行で気軽に行ける範囲という感じでしょうか。
※対象エリアは公式サイトでご確認ください
金額
大人 2,670円
子供 1,330円
(suicaではない「休日おでかけパス」の場合は、大人2,720円 小児1,360円です)
どう乗ればお得?
東京駅を起点として考えて、小田原方面に行くとしましょう。
東京⇒小田原は1,518円。この切符は新幹線は乗れないので在来線です。東京~小田原間の往復だけでも十分に元が取れそうです。
せっかくなのでりんかい線と東京モノレールを乗るコースも行ってみましょう。
東京から大崎に行って、りんかい線で東京テレポート(お台場)へ。その後東京テレポートから天王洲アイルで東京モノレールに乗り換え。浜松町まで行って、JRで東京駅へ。
のんびりホリデーパス | 通常運賃(IC利用) |
1日乗り放題 2,670円 | 東京⇒小田原 1,518円 往復 3036円 |
東京⇒大崎 168円 大崎⇒東京テレポート 335円 東京テレポート⇒天王洲アイル 210円 天王洲アイル⇒浜松町 199円 浜松町⇒東京 157円合計 1,079円 |
あれ、りんかい線とモノレール利用のルートは移動距離としては大したことないからかお得になりませんね。これが東京からではなく例えば西荻窪から乗ったとしても、1500円程でお得にはならず。
このホリデーパスは休日の日帰り旅行的なものでの利用をイメージしてるのでしょう。ある程度遠いところまで行ってこそお得になる切符のようです。
<広告>
東京メトロ 24時間券
東京メトロにもいくつかの1日乗車券があります。
メトロだけ乗り放題、メトロ+都営地下鉄が乗り放題、メトロ+都営+JR(23区内)が乗り放題、があります。空港からの乗車券がセットになったものや、修学旅行用の1日乗車券などもあるようですが今回は省きます。
東京メトロはJRの1日乗車券と違って、24時間使える券となっています。朝10時に買ったら翌日の10時まで使えます。終電を跨いで使えるので宿泊する時にも使えそうです。
対象エリア
対象エリアは東京メトロの全9路線(銀座線、丸ノ内線、日比谷線、東西線、千代田線、有楽町線、半蔵門線、南北線、副都心線)。
東京メトロが全て使えるなら、都内を巡るには十分ですね。ただちょっと足を延ばして遠くまで・・というのには向いてないです。
金額
大人 600円
子供 300円
ICカード版の24時間券でも値段は同じです。
どう乗ればお得?
東京メトロの公式サイトには「東京メトロ線の初乗り運賃170円の区間(1〜6km)で乗り降りする場合、4回以上乗るだけでおトクに!」と記載されています。
荻窪駅から東京駅に行くのに、JRだと308円かかりますが東京メトロだと242円。JRなら荻窪~東京間を往復すれば元が取れますが、メトロの24時間券だと元が取れませんね。荻窪~南行徳まで行くと片道314円になるので、往復で元がとれるようになります。
もちろん往復だけでなく、都内観光や用事で4回乗り降りすればたとえ一駅でもお得に乗車することができます。
東京メトロ24時間券 | 通常運賃(IC利用) |
1日乗り放題 600円 | 荻窪⇒南行徳 315円 往復 630円 |
東京⇒大手町 168円 大手町⇒日本橋 168円 日本橋⇒銀座 168円 銀座⇒東京 168円 合計 672円 |
運賃は距離で変わるので、片道の距離が28km以上ある場合は往復だけでお得になるようですね。
参考:東京メトロ運賃表
東京メトロ都営 1日乗車券
東京メトロの全9路線と、都営地下鉄全4路線(大江戸線、浅草線、三田線、新宿線)が乗り降り⾃由な乗⾞券です。こちらは東京メトロのみ乗り降り自由の24時間券と違って、特定の1日の始発から終電まで利用できる券となっています。
券売機で購入できます。
対象エリア
対象エリアは東京メトロの全9路線と都営地下鉄全4路線。同じ都営でも日暮里舎人ライナーと都電荒川線は対象外です。
メトロも都営地下鉄も都心部が中心の路線が多いので、都営地下鉄が追加されても遠くまで行くのにはあまり適さないと思いますし、遠くに行くならJR使った方が早い気がします(もちろん場合によりますが)。
地下鉄のみで本八幡方面や西高島平方面へ行く場合は、このメトロ+都営の1日乗車券を使うと良さそうです。
金額
大人 900円
子供 450円
どう乗ればお得?
さきほどの24時間券より範囲が多少広く金額も上がるので、もう少しいろいろ動かないとお得感は出なさそうです。
まず荻窪から本八幡に行ってみます。荻窪⇒本八幡は444円。往復でも900円以下です。対象エリアの端と端くらいの位置にある西高島平から西船橋に行ってみると、片道538円。これで往復でお得になりますね。
都営の運賃は東京メトロに比べて少し高いので、都営を多めに使う方がお得感は増しそうです。
東京メトロ都営1日乗車券 | 通常運賃(IC利用) |
1日乗り放題 900円 | 西高島平⇒西船橋 538円 往復 1,076円 |
高島平⇒大手町 325円 大手町⇒押上 199円 押上⇒高島平 401円 合計 925円 |
<広告>
東京フリー切符
こちらは東京メトロ、都営交通、23区内区間のJR線が全て乗り降り自由な券です。これは東京観光するならかなりお得な感じがします。特定の1日の始発から終電まで利用できる券です。
対象エリア
対象エリアは、東京メトロの全9路線、都営地下鉄の全4路線、都電荒川線(東京さくらトラム)、日暮里・舎人ライナーの全区間、JR線の都区内区間、さらに都バス(多摩地域を含む)が乗り降り自由な乗車券です。
私鉄は乗れませんが、JRとさらにバスや都電も追加されるので、都内の細かい場所にも行きやすくなります。
エリアはJRの公式サイトがわかりやすいです。
多摩エリアの都バスも利用可ですが、JRの乗り放題エリアは都区内エリアのみなので、多摩エリアのバスを使う場合はそこまでの運賃が別でかかります。
金額
大人 1,600円
子供 850円
どう乗ればお得?
全部を使うルートを考えれば、1600円はすぐ行くと思うので、メトロとJRとバスだけを使うルートと、いろいろルートで考えてみます。
丸ノ内線の方南町を出発して、新木場のキャンプ場に行き、帰りに葛西臨海公園に寄って帰ってくるルートだとしましょう。メトロとJRとバスを利用しますが、これだと1500円程で1600円を下回ってしまいますね。結構端から端まで移動してますが、もう1回乗り降りしないとお得にはならなさそうです。
遠くまで行くというよりは、何度か乗り降りして都内を散策する時には良さそうな券です。
東京フリー切符 | 通常運賃(IC利用) |
1日乗り放題 1,600円 | 方南町⇒新宿 168円 新宿⇒東京⇒新木場 308円 新木場⇒若洲キャンプ場 420円(往復) 新木場⇒葛西臨海公園 157円 葛西臨海公園⇒方南町 462円 合計 1,515円 |
荻窪⇒早稲田 325円 早稲田⇒早稲田(都電) 210円 バス 早稲田(都電)⇒町屋駅前(町屋) 168円 町屋⇒西日暮里 168円 西日暮里⇒見沼代親水公園 325円 見沼代親水公園⇒西日暮里⇒荻窪 643円 合計 1,839円 |
おわりに
どれくらいの移動だと1日乗車券お得になるのかあまり考えたことなかったので、今回いろいろコースを考えながら使い方のイメトレが出来ました。
今回挙げた5つの中では、JRの都区内パスが一番使い勝手が良くてお得感があるなと思いました。スタンプラリー以外では使ったことありませんでしたが、意外と普段のお出かけでも使えそうでした。1日乗車券を買うという動作が1つ入るのが、ちょっと面倒ですけどね。
スタンプラリーのように何駅も乗り降りする場合は、間違いなく1日乗車券を買うのがおすすめです(というより買わないと交通費がすごいことになるはず・・)
<広告>