奥多摩の廃線へ!紅葉も綺麗な奥多摩日帰り旅行2018~奥多摩廃線跡編~

こんにちは。そらまめです。

紅葉狩りで奥多摩方面に日帰り旅行に行った話第3回目。

 

 

今回は奥多摩にある廃線跡を見に行ったお話です。




奥多摩の廃線跡とは

そもそも奥多摩に廃線跡があることをご存知でしょうか。

一部の人には有名かもしれませんが、観光名所でもないのでそんなに知られていないかもしれません。

 

場所はというと、奥多摩駅から歩いて20分くらい。

↓の地図でいう「旧水根貨物線第三氷川トンネル」と書いてある辺りがそうです。

レールはずっと続いていますが、ここが一番見やすくて安全な場所だと思うのでこの辺りをご紹介します。

 

行き方

奥氷川神社を抜けて、むかし道のコースに入っていきます。看板が出ているのでわかると思います。

途中で羽黒三田神社があるので、その神社の前の坂をひたすら上っていきます。

その坂を上っていると、右手側に小さな階段があるのでそこを登ります。

するとトンネルがあるので、ちょっと左側のほうに進むとレールが見えてきます。

そこが安全に見られる廃線跡の場所です。

 

元は東京都水道局小河内線

この廃線、元はなんだったかというと「東京都水道局小河内線」という線路でした。

小河内線といっても人を乗せる用ではなく、貨物用の線路です。

小河内ダム建設の為の資材運搬用の線路だったのです。

 

小河内ダムとは現在の奥多摩湖のことです。

実は奥多摩湖の正式名称は小河内貯水池といって、自然に出来た湖ではありません。

この小河内線で資材を運びながら、1936~1957年にかけて作られた貯水ダムなのです。(うち1943~47年の間は工事休止)

 

この小河内線が使われていたのは、工事のほぼ最後のほうだけ。

1952年に開通してそこから5年間だけ使用されていました。

 

ダム建設用の貨物線なので、奥多摩の山の中にあり、そして現在は使うことはない為廃線となったのです。

※厳密にいうとこの線路、廃線ではなく休止線のようです。


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どこからどこまで

全長約6.7kmで、現在の奥多摩駅から奥多摩湖まで繋がっています。

一部レール撤去されていたり埋もれてしまっている箇所もあるようですが、ほぼすべてのレールが残されています。

そらまめたちは一部だけを見ましたが、歩こうと思えば端から端まで歩けるそうです。

もちろん立ち入り禁止になっている箇所や危ない箇所は迂回するなどが必要です。

 

昔はむかし道のルートだった

廃線になっているので、立ち入り禁止じゃないの?と思うかもしれませんが、

この廃線跡、以前は一部区間がむかし道コースのルートとして使われていたようです。

 

奥多摩のむかし道とは、トレッキングコースの1つです。旧青梅街道を通っています。

白髭神社や縁結びの地蔵尊、吊り橋や古民家など、奥多摩の「むかし」が詰まった道です

TREKKING 奥多摩むかし道コース より

 

現在はむかし道コースのルートが変わっていますが、以前は廃線跡のトンネルに明かりがついていたりと多くの人が通る道の一つでした。

一部区間は危ない為立ち入りできない箇所もありますが、廃線自体は禁止の看板等もなく普通に見に行ける場所になっています。

実際に行って撮ってきた写真

ではここで、実際に行って写真をたくさん撮ってきたのでご覧いただきたいと思います。

紅葉の時期だったのと、ちょうど日が良い感じになっていてとても素敵な写真が撮れました。

 

すごい綺麗。

紅葉と日の光というキラキラした景色と、

もう使われていないレールの寂しい感じの対比がなんとも言えなくて好きです。

ノスタルジックですね。

ちなみにここは、現在のむかし道を通っていると現れる場所なので、普通にルートを間違えてくる人もいるかもしれませんが(いないか)

橋梁の上にあるレールなので大変危険です。結構な高さのある橋です。

レールが狭く、枕木はまだしっかりしているので落ちることはないと思いますが、

先へ進む場合は最大限の注意をして、ゆっくり慎重に進んでください

雨の後はレールが滑りやすくてさらに危ないので、進むなキケンです!

 

この左側のちょっと上の方に現在のむかし道のルートが続いています。

むかし道からでもレールは見えるかもしれません。

 

廃線とは言え、レールは当時のまま残されています。

普段レールの上を歩くことはできないので、不思議な感覚でした。

苔が生えてるレールもいいですね。ラピュタのようです。

 

トンネルもあります。ここもむかし道を通っていると現れる短いトンネルです。

 

トンネルの中から外を撮るとこんな感じ。絵画のようです。

 


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廃線を見に行く際の注意点

思いがけず素敵な写真がたくさん撮れて、行ってよかったなと思いますが

皆に声を大にしておすすめできるかというとそうでもありません。

というのも、やはり危ない箇所もあるからです。

注意点

廃線跡を見に行く際の注意点です。

  • 明るい時間に行く
  • 1人では行かない
  • スニーカー等の足元が安定する靴で
  • 雨の後は行かない
  • 立ち入り禁止の場所は入らない

 

良い写真が撮れそうでも、絶対に一人では行かないようにしてください

遊歩道のすぐとはいえ、奥多摩の山の中です。人気がない場所もたくさんあります。

また奥多摩は熊や野生動物もたくさんいるので、

必ず複数人でクマよけに音を出しながら行ってください。

 

またレールは雨に濡れるととても滑りやすくなります

雨が降っていなくても、湿っぽい季節や早朝等は朝露でレールが濡れて滑る危険性があるので

よく注意して、廃線のレールの様子をよく見るようにしてください。

 

あと、大原則ですが、「立ち入り禁止」と書かれたエリアがあったらそこには絶対に入ってはいけません

どんなに素敵な写真が撮れそうでも駄目ですよ。

現在の所有者

もとは東京都水道局のものでしたが、現在は奥多摩工業株式会社が所有権を持っています。

建設が終った後、小河内線は一度西武鉄道に所有権が譲渡されましたが、1978年に奥多摩工業に譲渡されました。

 

一応、廃線ではなく休止線ですが、レール自体を管理しているようには見えなかったので

小河内線は書類上は「休止」だけど実質「廃線」と思って概ね問題なさそうです。

ただ廃線の道に沿って新しそうな水道管があったので、何か別の用途では使っているようです。


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感想

想像していた以上に良かった、というのが感想です。

 

もっと線路があったっぽい跡があるだけかと思いきや、しっかりレールも残っていて、

でも周りは草ぼうぼうの苔生え放題。

なのに紅葉が綺麗で、なんとも言えない不思議な空間だったのが印象的でした。

忘れられた空間みたいな。

 

そらまめ達は良く晴れた日の明るい時間に2人で行きましたが、

真っ暗なトンネルには入らない危なそうなところは近づかない等最大限の注意を払っていました。

特にトンネルは、もしかしたら熊がいるかもしれませんからね、超注意してください。

 

以上で奥多摩方面への日帰り旅行の話は終わります~

 

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