こんにちは。そらまめです。
旧博物館動物園駅の廃止後初!一般公開!に行ってきました。
今回はそのお話です。
博物館動物園駅とは
博物館動物園駅とは京成本線の日暮里~上野駅間にかつてあった駅です。
現在の駅は閉鎖されており、中に入ることはできません。見た目は鉄道の駅の入り口とは思えない程重厚で歴史を感じる建物となっています。
地上駅ではなく、ホームは地下にあります。
博物館動物観駅の場所は、上野公園の北の方。東京国立博物館のすぐそばです。
歴史
博物館動物園駅は、1933年12月に開業され、帝宝博物館(現:東京国立博物館)や恩賜上野動物園の最寄り駅として利用されていました。
しかし、ホームが短く4両編成しか停車できない駅だった為、晩年には殆どの列車が通過していたようです。
その為かどんどん利用者も減少し、1997年に営業休止、2004年には正式に廃止となりました。
廃止後
廃止後も駅舎やホーム等は当時のまま残されていましたが、2018年に景観上重要な歴史的価値を持つ建造物として、
鉄道施設としては初の「東京都選定歴史的建造物」に選定されました。
博物館動物園駅は廃止されましたが、その駅を通る京成線自体は廃線になった訳ではありませんので、
現在も京成本線に乗っていると、博物館動物園駅のホーム等を見ることができます。
黄色い壁が目印です。
そしてこの度、東京藝術大学と京成電鉄の連携協力の元、駅のリニューアルを行い、今年一般公開されることとなったのです。
もう一つの廃止駅
実は京成本線、日暮里~上野間でもう一つ廃止になった駅があります。
それは「寛永寺坂駅」。
博物館動物園駅の隣の駅で、場所は上の桜木二丁目交差点。
こちらの寛永寺坂駅はずっと昔(1953年)に廃止になっており、現在は駅舎は解体されていて、跡地はコンビニになっているので残念ながら見ることはできません。
旧万世橋駅跡はお洒落なmAAchエキュート。遺構とカフェの新旧共存エリア。
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外観レポ
駅入り口
御料地内(皇室の土地)である為、小さいながらも西洋風の荘厳な造りとなっています。
入口の扉は藝術大学部長でもある日比野 克彦氏デザインの扉にリニューアルされました。
外観:まるで歴史のある博物館のような入口。まだ扉はしまってます。
扉のデザイン。何かお洒落
駅名のプレート
旧動物園口
動物園寄り(上野公園内)にも、実は「動物園口」という入り口が残っています。
ただパッと見た感じでは倉庫かゴミ捨て場にしか見えません・・
コンクリートの屋根部分(写真赤丸)に右読みで「ケイセイデンシャ」の文字が書いてあったようで、跡がわずか~に残っています。
ここもすぐ近くなので、せっかくなので是非見てくださいね。
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内部レポ
ではさっそく内部のレポに入ります。
今回の一般公開では、入り口を入って階段を下りた踊り場までしか行けません。
その先の改札やホームまではいけませんが、透明なガラスドアがあり当時の様子だけは伺うことが出来ました。
アートイベントの為オブジェあり
今回の公開はアートイベントでもある為、アートギャラリーのような状態になっています。
駅そのものの雰囲気を楽しみたい方はちょっと残念かもしれません。
入口のアナウサギ
入ってすぐに巨大なアナウサギのオブジェがあります。これは外からでも見ることが可。
これは駅が地下駅ということもあり、地中に巣を掘るアナウサギで表現されたそうです。
めり込むウサギ。3m以上あったかな。
そらまめは参加していませんが、触れる鑑賞ツアーもあり、ガイドさんがお話をしながら進めてくれます。
最初はウサギのお面をかぶってましたが、途中でお面は置いていかれていました。
たくさんのラクガキ
壁にはたくさんラクガキがあり、使われていた当時の古い年代のラクガキもたくさんありました。
当時この壁に落書きを書いた人がいたら、懐かしく思うのでしょうね。
本当は駅に落書きしちゃいけないと思うんですけど‥
このラクガキにちなんでなのか、今回公開範囲と改札・ホーム方面とはガラスで仕切られていましたが、そこにメッセージなどを自由に書くことが出来るようになっていました。
右上のドングリスピーカーからは可愛い京成のテーマ曲?か何かが流れてました。
そらまめも記念に書いてきました。
そらまめの直筆サイン(絵だけ)。探してみてくださいね。
踊り場のアート作品
踊り場スペースには、3Dプリンタで作られた頭蓋骨の骨格標本があります。
その骨格標本が乗っている台はその頭骨の動物の体と糞を模した物。
中央のケース内は、1980年から上野動物園で飼育されていたパンダのホアンホアンの頭蓋骨が展示されています。こちらは本物で触れません。
こんな感じのイスあったら可愛い。
その他の写真
その他の写真です。
有名なゾウとペンギンの絵は映像で見れました。
ガラス扉の向こう。改札
これは切符売り場ですね
階段
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特別一般公開
何度も書きましたが、東京芸術大学と京成電鉄のコラボにより、リニューアルされた駅が一般公開されています。
常時公開ではなく期間限定公開ですので、気になる方は公開日をよく調べてから行くようにしてください
整理券はすぐなくなる
中は狭い為、各回30名しか入れません。その為入場には一人1枚の整理券が必要です。
一般公開は11時からですが、10時から整理券の配布は始まります。
そらまめ達は9時半頃に到着しましたが、既に60名以上が並んでいました・・!!
本気の鉄道マニアから、限定公開だから見に来た方、アート目当てで来た方等様々でした。
10時になると一人1枚整理券が配られます。この整理券に時間が書いてあるので、
その時間になったら受付をして中に入れます。
9時半に行ったそらまめで、入場時間は12時〜12時半でした。
開始時刻の11時に来ても、もしかしたら整理券は終了してしまっている可能性がありますし、
入場がずっと遅い時間になってしまうかもしれません。
この時期は寒いですがお早めに行くことをおすすめします。
イベント概要
上野のリサーチを基に演出家・羊屋が書き下ろした物語を読み解きながら鑑賞するインスタレーション作品
演出:羊屋白玉/美術:サカタアキコ/制作協力:森健人
イベント:旧博物館動物園駅「アナウサギを追いかけて」
予約不要
【会期】2018年11月23日~2019年2月24日(日)までの毎週金・土・日曜日
【時間】11:00〜16:00※最終入場は15:30まで(定員制・混雑時は入れ替え制)
【場所】旧博物館動物園駅 駅舎
【入場】無料
各回定員30名。整理券は公開日当日10:00より旧博物館動物園駅駅舎前にて配布。整理券には時間指定あり。
詳細はオフィシャルサイト↓をご確認ください
旧博物館動物園駅「アナウサギを追いかけて」
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