こんにちは、そらまめです。
今日は京王線に続き、首都圏の大手私鉄の1つ、小田急電鉄についてのお話です。
小田急電鉄と言えば、「新宿から箱根へ」のロマンスカーCMがたくさん流れているので、なんとなく箱根方面のイメージが強い人も多いかもしれませんね。
そんな小田急線はどこを走っていてどんな車両があるのか、写真と併せて見ていきましょう。
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小田急電鉄の路線
小田急電鉄の路線は大きく分けて3つ。
- 小田原線(新宿~小田原 82.5km)
- 江ノ島線(相模大野~片瀬江ノ島 27.6km)
- 多摩線(新百合ヶ丘~唐木田 10.6km)
画像引用:小田急電鉄 路線図
小田原線
小田原線は小田急の基幹となる路線です。
特急ロマンスカーが走り、通勤路線としてだけでなく箱根方面への観光路線としても重要な路線となっています。
路線図だと、新宿から小田原までの各駅停車があるように見えますが、今は新宿発小田原行きの各駅停車はないようですね。新宿から小田原までは結構な距離があるので、各停だとどれくらい時間がかかるんでしょうか・・
小田急線では混雑緩和の為に2018年3月に複々線での運行が始まり、
代々木上原~登戸間は上下線2本ずつの複々線で、
登戸~向ヶ丘遊園間は上り2線、下り1線の3線区間となっています。
他社乗り入れ
小田急線は代々木上原で東京メトロ千代田線と直通運転を行っており、メトロ千代田線を介してJR東日本の常磐線各停の取手まで直通運転をしています。
代々木上原にいた千代田線車両
小田原では、箱根登山鉄道の箱根湯本まで、ロマンスカー及び一部各停が乗り入れていて、また、特急「ふじさん※」が新松田~松田間の連絡線を介して、JR東海の御殿場線御殿場駅まで直通運転をしています。
小田急の車両はだいぶ遠くまで行くんですね。
※2018年3月に「あさぎり」から改称
江ノ島線
江ノ島線は相模大野から分かれて藤沢駅を経由して片瀬江ノ島まで行く路線です。
片瀬江ノ島駅は竜宮城を模した駅舎ですが、現在工事中のようですね。江の島を走る江ノ電も、実は小田急グループなんですよ。
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多摩線
多摩線は新百合ヶ丘から分かれて東京多摩市の唐木田まで行く路線です。
はるひ野駅付近から京王相模原線が近づき、永山~多摩センター間は小田急と京王が並行して走っています。
小田原線と江ノ島線がJR東海道線と競合していて、多摩線は多摩ニュータウン地域の輸送を京王線と競合していることになります。
このように小田急はライバルが多い鉄道でもありますが、江の島等の湘南エリアや箱根といった観光エリアへの路線を持ってるので、他社線に負けないくらい魅力的なんですよね。
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小田急電鉄の車両
では、どんな車両が小田急線を走っているのかを見ていきましょう。ロマンスカーもありますよ!
4000形
現時点の通勤車両で最も新しい車両、4000形。
2007年頃から走っています。全て10両編成で、メトロ千代田線、JR常磐線直通にも対応した車両です。直通運用のみでなく、新宿発着する列車など幅広く運行されています。
3000形
2001年から運行されている3000形。
6、8、10両編成があります。最初期に作られた編成は、ワイドドア(1.6m)で、普通のドア(1.3m)よりも30cm広いドアが採用されています。
2000形
95年から運行している2000形、8両編成のみです。
車両の見た目は1000形と同じで全てワイドドアの車両となっています。
1000形
88年から運行している1000形。4,6,8,10両編成があります。
かつては千代田線に直通していた車両で、幅2mのワイドドア車があるのが特徴です。2mのワイドドアは後に1.6mだけ開くように改造されました。
これはラッシュ時の乗降をスムーズにするためにドアを2mにしたが、逆に広いせいでドア付近に乗客が滞留して、乗り降りが悪くなったからだそう。なのでこれ以降の2000形、3000形ではワイドドアでも1.6mの幅が採用されています。
この1000形は古い車両ですが、2014年から21年にかけて車両リニューアル工事をしていて、内装(手すりやLCD)や走行機器が今風のものに置き換えられてきています。
8000形
82年から走っている8000形の車両。4両と6両編成の2つ。クリーム色の車両です。
小田急の車両の中では最も古い車両たちで、そらまめは小田急と言えばこのクリーム色のイメージが強いですね。でも、2002年以降リニューアルをしているので、多少の一昔前感はありますがそこまで古臭い感じはしません。
小田急は形が違う車両を連結して走るようで、前方はシルバー後方はクリーム色の編成、なんてのも見かけました。
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小田急ロマンスカーの車両
小田急ロマンスカーとは、小田急電鉄の特急です。
CMの影響かロマンスカーは箱根へ行くための特急、と思いがちですが(そらまめだけ?)江の島方面へ行くロマンスカーももちろんあります。
ロマンスカーは展望席になっている車両もあり、乗るとすごくわくわくしますよね。(展望席は少ないので、早めに予約しないと取れません)そして普通電車の車両とは違ってカラフル。小田急カラーの青以外の車両もあります。
では、ロマンスカーにはどんな車両があるか見てみましょう
GSE(70000形)
赤いロマンスカーです。
7両編成の2018年3月デビューの最新型ロマンスカーGSE。
Graceful Super Expressの略でGSE、現時点では2編成しかありません。
色は「ローズバーミリオン」に伝統の「バーミリオンオレンジ」の帯が使われています。バーミリオンオレンジと言えば、中央線の伝統カラーでもありますね!
先頭の1・7号車は、「ロマンスカーと言えば!」の展望席。
GSEの展望席はVSEよりも窓が高い展望席になっています。ちなみに運転席は展望席の上にあり、運転手は梯子で運転席に上ります。
車両の側面はこんな感じです。赤い車体に白字が映えますね。
MSE(60000形)
青いロマンスカー
Multi Super ExpressでMSE。
2008年から走っているロマンスカーで、地下鉄直通できるタイプの車両です。日本で初めて「地下鉄直通できる座席指定の特急」として誕生しました。その為、地下鉄トンネル内での脱出用の貫通扉が先頭車についています。北千住から小田急線へ直通する場合は、「メトロ〇〇号」という名前がつきます。
6両編成と4両編成があり、6両のみだったり6+4の10両だったり状況に応じて車両数を変えて走っています。この写真は6両編成ですね。連結する車両なので鼻先が伸びてない形の車両になっています。このMSEには展望席はありません。
MSEの色はフェルメールブルーに、バーミリオンオレンジの帯。
爽やかな色の車両です。このMSEはメトロへの直通だけでなく、JR東海御殿場線へも「ふじさん」号としても運行されています。
ビジネス特急と観光特急、2つの顔を持つ車両なんですね。
VSE(50000形)
白いロマンスカー
10両編成で、2005年から走っています。(現在は2編成のみ)
Vault Super ExpressでVSE。白(シルキーホワイト)にバーミリオンオレンジの帯の車両です。このVSEの先頭車には、GSEと同じく展望席があります。
またこのVSEは「連接台車」を採用しています。連接台車とは、車体の間に台車を設置して支える方式で、通常の車両連結よりも揺れが少ないのが特徴です。(そらまめ連接台車は詳しくないので間違ってたらすみません・・)
この連接台車が採用されているのは、首都圏ではこのVSEと江ノ電くらいでとても珍しい車両なんです。
(2022/4追記)
残念ながらこの白いロマンスカーVSEは、2022年3月に定期運行が終了し2023年には引退予定するです。
EXE・EXEα(30000形)
EXEはブラウン系、EXEαはグレーのロマンスカーです。
これはEXE。
96年から走っているロマンスカーで、ロマンスカーの中では最も座席数が多い車両です。その為、通学・通勤客を対象とした「ホームウェイ」をメインとして活躍しています。
6両+4両があるので、状況に応じて10両編成になったりして走っています。
これは連結していない6両編成ですね。
EXEはロマンスカーの車両の中で、唯一バーミリオンオレンジの帯が入っていない車両です。
EXEαは2017年にEXEをリニューアルして登場した車両で、変わったのは車体の色と内装。
車体の色はグレイメタリックになり、バーミリオンオレンジの帯が入っています。内装もスーツケースを置けるスペースが増設されたりと、より観光客向けになったのがEXEαです。
ロマンスカーと一言で言っても5種類の車両があって、それぞれ色も特徴も異なっていて面白いですね。
(2020年12月追記)
小田急新宿駅のホームに、ロマンスカーの変遷が描かれていました。
何年から~というのが書かれているので、わかりやすくていいですね。
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撮影場所
おまけとして、この小田急車両を撮影した場所について。
この写真を撮ったのは、小田急新宿駅を出発して最初にある踏切です。
JR東京総合病院のあるところというとわかりやすいでしょうか。
小田急線は高架化している場所も多いので、都内では良い感じに撮れる場所が少ないと思いますが、ここは踏切も広いし、駅すぐなのでスピードも遅くて小田急の写真を撮るにはとても良いところです。
柵代わりに古いレールが使われたり。
小田急新宿駅は各停と急行類でホームが2階に分かれているので、こんな信号になっていたりと、写真だけでなく、見どころも多い踏切です。
写真が撮りやすい場所・・とはいっても普通の公道なので、通行人や車の迷惑にならないようにだけは気を付けてくださいね。
おわりに
首都圏の大手私鉄の小田急電鉄の車両。
普通の車両もいいけど、やはり見どころは5種類あるロマンスカーでしょうか。
そらまめもこの踏切でしばらく行き交う小田急線を眺めていましたが、ロマンスカーが来るたびに「来た!」と嬉しくなりました。
2019年度には最新型の5000形が登場する予定なので、これからも小田急から目が離せませんね!
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コメント
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