こんにちは。そらまめです。
「電車」というと電車専用の線路を走るいわゆる普通の鉄道をイメージすると思いますが、電車には「路面電車」というものもあります。
数は少なくなっているものの、全国で19路線、東京にも2路線の路線電車が走っています。
今日は東京の路面電車の1つ、東急世田谷線についてのお話です。
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東京の路面電車
東京の路面電車には「都電荒川線(さくらトラム)」と「東急世田谷線」の2路線があります。
東京の路面電車と言うと、そらまめ的には「都電荒川線」が真っ先に思い浮かびます。都電荒川線の方が走行距離が長いし、現存する路面電車では一番古いからでしょうか。
でも今日は東急世田谷線についてですよ。
路面電車とは
まず「路面電車」とは何なのか。
路面電車とは、主に道路上に敷設された軌道(レール)を走る電車のこと。道路上に敷設された軌道は併用軌道といいます。
併用軌道は日本では軌道法という法律が適用されますが、山手線や中央線と言った普通の鉄道は鉄道事業法が適用されるので、路面電車と鉄道は明確に区別されているのです。
ちなみに「主に道路上に」と書かれているように、道路上ではない路面電車専用の線路を走る場合もあります。
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東急世田谷線
では東急世田谷線について見ていきましょう。
地域密着型
東急世田谷線とは、三軒茶屋駅と下高井戸駅を結ぶ路線です。
全10駅で全長約5km。約20分で端から端まで走る短い路線です。
東急世田谷線は世田谷区の住宅街を走行している10駅の短い路線ですが、三軒茶屋駅で東急田園都市線に、山下駅で小田急線(豪徳寺駅)に、下高井戸では京王線に乗り換えられる便利な路線です。
また、松陰神社前駅が区役所の最寄りでもあることから、沿線住民の利用客が常に多い路線でもあるのです。
こちらは三軒茶屋駅のホーム。
素敵ですね!普通の鉄道の駅と全然雰囲気違います。
下高井戸の駅は、もう少し鉄道っぽい雰囲気です。
2両編成だからかアトラクション乗り場のようにも見えます。
車両と運行形態
東急世田谷線の車両は2両編成。車体はいくつかの色がありますが、全て300系の車両が使われています。
日中でも7~8分間隔で運行していて、休日は6分間隔。
「路面電車」と聞くとのんびりとしたローカル感がありますが、そこはやはり都内の電車。運行間隔は他の鉄道と比べても遜色はありませんね。
世田谷線といえば、招き猫電車でも話題になりました。
2017年に玉川電気鉄道(世田谷線を開業した鉄道会社)開業110周年記念、2019年に世田谷線50周年記念としてラッピングされた「幸福の招き猫電車」。
期間限定のようですが、2021年4月でも走っていました。
顔だけでなく横も全部招き猫です。
道路は走らない
路面電車なので走っているのは道路?と思いますが、この東急世田谷線は道路上を走行する区間はなく、柵で隔てられた専用軌道(法律上の正式名称は新設軌道)を走行しています。
この写真だけ見たら、路面電車だとは思わないですよね。
踏切もあります。
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乗り方など鉄道との違い
一見普通の鉄道のように見える「路面電車」の東急世田谷線。
路面電車と鉄道の違いは最初に少し出てきましたが、乗り方等他にも違いはあるのでしょうか。
運賃と乗り方
世田谷線の運賃は全区間均一で大人150円(IC 147円)、子ども80円となっています。
世田谷線だけで独立した運賃で、三軒茶屋で同じ東急の田園都市線に乗り換えても、運賃の通算や乗り継ぎ割引はありません。
鉄道と言うよりはバスに近い形ですね。でもSuicaやPasmoは使えますよ。
運賃の支払い方
始発駅となる三軒茶屋駅と下高井戸駅以外は、乗車口に設置されている運賃箱で支払います。
写真はないですが路線バスと同じような運賃箱です。
始発2駅と上町(三茶方面のみ)は、駅に運賃箱があるのでそこで支払います。
また始発2駅(三軒茶屋駅と下高井戸駅)以外は駅員さんのいない無人駅となっています。
乗車方法
写真で見ると4箇所ドアがありますが、始発駅と上町(三茶方面)以外ではどこからでも乗れるわけではありません。
両端(最前部と最後部)のドアから乗車して、連結部を挟んだ中央2か所のドアから降車します。
ただし早朝深夜の乗車は一番前からのみです。
案内係
世田谷線には運転士の他に「案内係」が常務しています。車掌さんかと思いきや違うんですね。
案内係なので、案内放送などの案内や運賃収受が主な業務で、ドアの開閉は運転士が行っているそうです。
これも鉄道との大きな違いですね。
おわり
簡単にですが路面電車の東急世田谷線を見てきました。
あまり縦のラインを走る電車はないので、周辺に住んでる人にとってはとても便利な世田谷線。
バスのようだけど電車、でも乗り方は一般的な鉄道とは違う。慣れないと乗るのは難しそうな路線ですよね。
でも東京には2つしか残っていないある意味貴重な路面電車、是非用を見つけて乗りに行ってみてくださいね。
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