こんにちは。そらまめです。
先日、群馬県にある碓氷峠鉄道文化むらに行ってきました。
「子どもから鉄道ファンまで誰でも楽しめる」というキャッチフレーズの通り、
幅広い層が楽しめるテーマパーク(展示施設)でした。
中でも屋外展示コーナーはたくさんの車両が並んでいて圧巻!しかも間近で見て触れる!
そんな充実した鉄道展示施設「碓氷峠鉄道文化むら」のレポです。
写真多くて長くなるので、いくつかの記事に分けて書きます。
中編はこちら
後編はこちら
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碓氷峠鉄道文化むらとは
まず最初に簡単に碓氷峠鉄道文化むら(通称ポッポタウン)についての説明です。
名前についている「碓氷峠」はこの地域にある峠の名前ですが、鉄道においてとても重要な場所なので、それは別記事にまとめていきます。
碓氷峠鉄道文化むら
碓氷峠鉄道文化むらは、
旧碓氷線の歴史を伝え、小さなお子様から鉄道ファンまで楽しめる鉄道テーマパーク
と公式サイトに書かれているように、既に廃線となっている碓氷線の歴史を見て・触れて・体験できる場として誕生しました。
展示してあるのは碓氷線に纏わるものだけでなく、国鉄時代の電気機関車や各種車両、特急「あさま号」等も展示されていて、鉄道の歴史の一部に触れられる、とても貴重な場所なのです。
また、廃線を利用したトロッコ列車に乗れたり、電気機関車の(EF63形)の体験運転が出来たりと、ただ見るだけでなく体験して楽しむこともできるというのが大きなポイントです。
雰囲気は東京の青梅にある鉄道公園と近いですが、こちらの方が敷地が広大で、展示車両の数も多いです。
JR横川駅すぐ(横川運転区跡地)
碓氷峠鉄道むらがあるのは、JR横川駅のすぐそば。
というのも、JR東日本の信越本線横川~軽井沢間の廃止により、使用しなくなった横川駅隣接の横川運転区跡地に建てられたからです。
写真にもちらっと写っていますが、横川と言えば駅弁「峠の釜めし」。
鉄道文化むら内では期間限定デザインの「峠の釜めし」が販売されているようですが、すぐ売り切れてしまうようですね。
そらまめは近くにある荻野屋本店で、普通の釜めしをお土産に買って帰りました。
(写真貼る)
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鉄道文化むら園内
ではさっそく、鉄道文化むらの園内に入りましょう!
そらまめが行った日はめちゃくちゃ良い天気でした。
ちなみに、入場券はネットで事前購入する方がちょっとだけお得です。
エントランス
エントランスの門は蒸気機関車になってました。可愛い。記念撮影に良さそう。
エントランス入ってすぐにあったオリジナルデザインのマンホール。
このマンホール屋外展示スペースにもあったので、もしかしたら園内いたるところにあるのかも。
運転区時代の線路
園内に入ると目に入るこのライン。
このライン、鉄道文化むらの駐車場からあって、何かと思ってましたが、これ線路なんですね。
鉄道文化むらは横川運転区跡地に作られた施設なので、元からあった線路や検修車庫をそのまま残しているのです。(もちろん歩きやすいように線路は埋められています。)
元検修車庫、現展示館にまっすぐ続く線路。ガイドブックを見るとこの線路が園内にどう繋がってるのかがよくわかります。
めがね橋とあぷとくん
入園する前から目に飛び込んでくる特徴的なこちら。
赤いレンガのアーチ状の橋で、上をあぷとくん(園内周遊列車)が走っています。
このアーチ状の橋、碓氷峠のめがね橋(碓氷峠第三橋梁)をイメージしたものだと思われます。
めがね橋は国の重要文化財にも指定されている鉄道橋で、碓氷峠の鉄道を語る上では外せない場所です。
めがね橋はすごく雰囲気も良いので、そちらも是非行ってみてください。鉄道文化むらからは車で10分ちょっとです。
このめがね橋を走っているあぷとくん、SL(蒸気機関車)タイプとDL(ディーゼル機関車)の2種類いるそうですが、今はDLタイプのみでの運行だそうです。(SL故障中)
こちらはあぷと君ではなく別の遊覧列車(ポッポさん)ですが、SLあぷと君はこんな感じなんでしょうね。
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新幹線用軌道確認車
園内に入って一番最初に展示してある車両がこちら!
新幹線用軌道確認車GA-100です。
GA-100とは新幹線の始発前に線路の異常がないかを確認をする為の車両です。
在来線にはこのような確認車はありません。在来線とは違い高速で運転する新幹線は、物1つ落ちているだけで大事故に繋がってしまいます。
その為、このGA-100で全線を通して運転して、問題がないか確認するのです。
JR東日本管内で今でも現役で使われている車両です。
アプト式ラックレール
めがね橋(仮)を抜けてすぐのとこにあるアプト式ラックレール。
アプト式とは2~3枚のラックレール(歯形のレール)を、歯形をずらして設置したもののこと。急勾配を登ることができるので、登山鉄道で使用されている方式です。
ギザギザの歯形がずれてるのわかりますかね・・
碓氷峠にとって「アプト式」は超重要なキーワード!試験に絶対出ます。
このアプト式がなければ、横川~軽井沢間の鉄道を敷設することはできず、このエリア(大きく言えば東日本)の鉄道の歴史も全く違うものになっていたかもしれません。
アプト式については碓氷峠の記事でもう少し詳しく書いていきます!
アプト式列車で今なお国内で現役で走っているのは、静岡県の大井川鐡道井川線(南アルプスあぷとライン)のみだそう。
そらまめ大井川鐡道のSLには乗ったことありますが、アプト式列車もいたなんて知らなかった・・!
189系あさま号
アプト式ラックレールのすぐ後ろにいるのが、189系特急あさま号!
国鉄カラーのあさま号ですね。横には国鉄マーク(JNR)が入っています。
お掃除の方が綺麗にしていましたが、なかなかのボロボロ具合です。
コロナの影響で車両を閉めているという張り紙がしてあったので、前は中に入れたのかもしれません。また入れるようになるといいなあ・・
奥の屋外展示スペースには、国鉄カラーじゃないあさまもいましたよ。
色が違うだけで、だいぶ雰囲気が変わりますね。
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鉄道展示館
どんどん園の中に進んでいきましょう。
中心部にあるのは鉄道展示館
検修庫をそのまま再利用した展示館は、倉庫のような工場のような雰囲気でとても良い感じでした。
何も手を加えられていない検修庫内には、実際に使われていた検修機器類等もそのまま公開されていて、展示車両以外にも見どころがありすぎて目移りしてしまいます。
もちろん展示館の中にもいくつか車両が展示してありました。
EF63 10 と EF62 54
碓氷峠用に開発された電気機関車。
EF62とEF63が一緒になって碓氷峠を引っ張って登っていました。
このEF63 10は内部が見えるような形で展示されていました。
こちらがEF62。
見た目はEF63と変わりません。(細かい違いはあるのかも)
隣には茶色のEF63もいました。
ED42 1
アプト式の電気機関車ED42形。
こちらは準鉄道記念物だそうです。
EF63形が登場する前に碓氷峠で活躍していた機関車です。このED421は今でもちゃんと動く状態なんだそう。
でも静態保存。ちょっともったいないですね。
2階から見たED421
ヘッドマークなんかも展示してありましたよ。
初々しいJR東日本のヘッドマーク。
さくらと富士は、つい最近東京駅にオープンしたグランスタ東京の待合スペースにも展示されていました。
グランスタ東京の待合スペース展示
グランスタにあるヘッドマークはレプリカなので当然ですがピカピカです。
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その他
鉄道展示館を出たら屋外展示スペースに向かいますが、その途中にちょこちょこあった気になる展示等も忘れずに見ていきましょう。
手漕ぎトロッコ
1往復100円で実際に乗ることができます。
そらまめは乗ってないのでわかりませんが、子どもたちが楽しそうに動かしてたのでそんなに力はいらないのかもしれません。
キロポスト
実際に信越本線で使用していたもの。
横に案内板が立っていますが、そちらに気を取られてキロポストを見落としてしまうかもしれないので、足元にあるキロポストもしっかりチェックしましょう。
新幹線保線用トンネル巡回車
新幹線のトンネル内の検査用車両なので、あまりお目にかかることはない車両だと思います。
この鉄道文化むら以外で見られる場所ってあるのだろうか?
緑色と黄色の2つがいました。
エントランスすぐにいた新幹線用軌道確認車は、自動で異常を検知する車両ですが、こちらの巡回車は目視確認する用の車両だそう。
小型で可愛い車両でした。
転車台
そらまめが気が付かなかっただけでちゃんと通路があったのかもしれませんが、この転車台結構小高い場所にあって、通路に降りるのがちょっと大変だったので小さい子連れの方は気を付けてください。
転車台は山形の山寺駅でも見ましたが、それより少し小さめだった気がする。
これらは通路沿いではなく、通路横の小高い広場のようなところにあります。
屋外展示の大型車両を早く見たくてついつい急いで通り過ぎてしまうかもしれませんが、せっかくなのでこの辺りもしっかり見てくださいね。
地図で言うと、この赤丸のあたりです。
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おわりに
碓氷峠鉄道文化むらレポ第一弾はここまで!
碓氷峠鉄道文化むらは広いし見どころがたくさんありすぎて、ここには載せていないけど良い写真がたっくさん撮れました。
軽井沢旅行のついでなんて言わず、是非メインの行き先として行ってほしい場所です。
次はいよいよ、ずらりと車両が並ぶ圧巻の屋外展示場へと向かいます。
お楽しみに!
コメント
[…] 碓氷峠鉄道文化むら@群馬県に行ったら是非立ち寄りたい場所があります。 […]