【電車の色】ライン(路線)カラー・車体カラーの違いと色の名前①

こんにちは。そらまめです。

東京近郊には多くの路線があり、昼夜を問わずいろんな電車が走っていますが、その車体に使われているもいろんな色があります。

路線名ではなく「青色の電車、赤色の電車」という呼び方をする人もいるように、車体の色その電車を表す重要なものとなっていますね。

実はその色も、ただの「青色赤色」ではなく、ちゃんとした名前が付いた色もあるんです。

今日は東京近郊を走る路線の「色」に注目してみたいと思います。
※お使いの端末・設定によって色の見え方は異なります


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ラインカラーと車体カラー

「電車の色」には2つの意味のある色があります。それがラインカラー車体カラーです。

ラインカラーとは

ラインカラーとは、路線ごとに決められた色のこと。

各路線ごとに1つの色が割り当てられ、駅構内の案内板などに使われます。その路線ごとのコーポレートカラーのようなもので、それがその路線を表す色になります。

こんな感じに路線ごとに色がついていますが、これがラインカラーです。

路線図にも使われていますね。

同じラインカラーが複数の路線で使われていることもありますが、各鉄道会社が何かしらの基準でつけているものなので理由はわかりません。

 

ラインカラーの例を挙げると

JR中央線オレンジ色(#f15a22)
JR京浜東北線水色(#00bae8)
JR山手線黄緑色(#99cc00)
JR八高線グレー(#a8a39d)
JR横浜線黄緑色(#9acd32)

といった風になっていて、山手線と横浜線は同じ黄緑色のように見えますが、実はちょっとだけ違う黄緑色なんですね。

ラインカラーもいろんな色があって、なんとなくですが日本の東側は青や緑系が多くて、西の方はピンクや赤系が多いような印象を受けました。そういえば首都圏の路線でピンクのラインカラーや車両って見たことないような気がします。

下記サイトにその他のラインカラーも全て記載されていました

参考:綾糸.net–全国JR線158路線と新幹線・JRグループカラーコード

車体カラー

お次は車体カラーです。

一般的に電車の色のイメージ=車体カラーだと思うので、こちらの方が馴染みのある色ではないでしょうか。車体カラーといっても、昔の201系中央線のような1色全部どーんみたいな車両は今は少ないので、車体のメインカラーと言った方がいいのかもしれません。

201系中央線

 

車体カラーはラインカラーと同じ場合もあれば異なる場合もあって紛らわしい上に、今は多くの路線が乗り入れしあっているので、ラインカラーがだけど、走ってるのは青い電車や黄色い電車なんてことになっています。

東急東横線についての記事はこちら

 

この車体カラー、ただの「赤」や「青」ではなくちゃんとした名前が付いた色が使われている路線もあるんです。一般的な色名称もありますが、国鉄が定めた色名称というものもあって、車体カラーはその国鉄色が指定されていたりもします。

次で各路線の車体カラーと、それぞれがどんな色なのかを詳しく見ていきましょう。


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85路線の車両カラー

こちらの記事で書きましたが、現在東京を走っている路線は85あります。(羽田空港アクセス線が出来れば86になりますね)

今回はその85路線のラインカラーと車体カラーを見ていきたいと思います。車体カラーは2021年2月時点の車両のものです。また特急車両は除外しています。

※公式に発表されていないものもあるので、誤りがあるかもしれませんがご了承ください

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JR東日本(在来線)

JR東日本で東京を走る路線は全部で27本あります(東海道新幹線含む)

JRの車体はほぼシルバーの車体がベースとなっているので、色のついている部分のみを挙げていきます。

路線名ラインカラー車体カラー
山手線黄緑ウグイス(黄緑6号)
京浜東北線水色スカイブルー(青24号)
青梅線オレンジ(朱)オレンジバーミリオン(朱色1号)
中央線
五日市線
総武線(各駅)カナリアイエロー(黄1号)
南武線
カナリアイエロー/オレンジ/茶色
埼京線緑(緑15号)
中央本線アルパインブルー/リフレッシュグリーン
常磐線エメラルドグリーンエメラルドグリーン(青緑1号)/ライドグリーン
湘南新宿ライン ダークグリーン(緑2号)/みかん色(黄かん色) [湘南色]
東海道本線オレンジ
高崎線オレンジ
東北本線オレンジ
上野東京ライン ダークグリーン(緑2号)/みかん色(黄かん色) [湘南色]
ブライトブルー(青20号)
エメラルドグリーン(青緑1号)/ライドグリーン
京葉線赤(赤14号)
八高線グレーオレンジバーミリオン(朱色1号)/ウグイス(黄緑6号)
横浜線黄緑ウグイス(黄緑6号)/緑(緑15号)
武蔵野線オレンジオレンジバーミリオン(朱色1号) /茶色
総武本線カナリアイエロー(黄1号)/ 青 
横須賀線インクブルー(青15号) / 薄茶色(クリーム1号) [横須賀色]

在来線のラインカラーと車体カラーはこんな感じになっています。


車両一例

 

車体カラーは、定義されている色と実際の車両の色が違って見えるものもありますが、定義上はこのような色になっているんです。

中央線は実際の車両の色はラインカラーのような鮮やかなオレンジに見えますが、定義上の色は茶色に近いオレンジなんですね~

総武線(各停)は、ラインカラーも車体カラーも一言で言えば「黄色」ですが、こうやって並べると違う「黄色」ということが良くわかります。

国鉄色

ここで気になるのが、上記表のカッコ内の◯色△号と書かれた色

日常では聞きなれない色の書き方ですが、これが国鉄が定めた色名称なのです。◯色△号、無骨な感じの名前がいかにも国の組織という感じですね。

 

単体の色名称だけでなく、「湘南色」や「長野色」のように複数の色の組み合わせの名称もあります。

今回は詳しくは触れませんが、国鉄色は全部で69個あるみたいなので、別の記事で国鉄色のまとめを書きたいなと思っています。

JR東日本(新幹線)

続いてJR東日本の新幹線です。

東京を走ってる新幹線と言うと、東京発着するJR東の新幹線5本とJR東海の東海道道新幹線の計6本です。

 

新幹線には路線図がないのでラインカラーというものはないと思うのですが、電光掲示板や車両の行き先表示の背景色が新幹線毎に分けられているので、ここではそれをラインカラーという扱いにします。

路線名ラインカラー車体カラー
上越新幹線薄ピンクE7:空色/アイボリー/カッパー
※E2とE4も使用されています
北陸新幹線E7:空色/アイボリー/カッパー
東北新幹線E5:ときわグリーン/つつじピンク/飛雲ホワイト
※E4とE7以外が使用されています
秋田新幹線ピンクE6:茜色/飛雲ホワイト/アローシルバー
山形新幹線オレンジE3://
東海道新幹線ブライトブルー

新幹線車両はその路線限定ではないものが多いので、いろんな色がいろんなところを走っている感じですね。

新幹線は2021年2月現在、E2~E7までの6種類がありますが、E4は2021年に引退予定となっています。2階建ての新幹線はE4だけなので、E4の引退をもって2階建て新幹線はなくなります。


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東京メトロ

東京メトロの路線は9つ。

メトロの色は比較的わかりやすいですね。

路線名ラインカラー車体カラー
銀座線オレンジレモンイエロー/赤茶色/オレンジ/白
丸ノ内線スカーレット車体のメインはラインカラーと同じ
有楽町線ゴールド
日比谷線シルバー
千代田線グリーン
南北線エメラルドグリーン
東西線スカイブルー
副都心線ブラウン
半蔵門線パープル

メトロはラインカラーと車体のメインカラーは基本的に同じです。でも銀座線だけは違っているんですね。


車両一例

銀座線は旧1000形を模した1000系の車両が走っていますが、1000系はプリンのような色味でラインカラーのオレンジは車体横にラインで入っているだけになっています。

地下鉄銀座線についての記事はこちら

西武鉄道

続いて西武鉄道。

西武線はいろんな色の車両がたくさんあるので、ラインカラーと車体カラーが異なっているとこが多いですね。また西武線は各路線直通するものもいるので、下記に記した以外の車両が走る・走ったこともあります。

路線名ラインカラー車体カラー
新宿線水色黄色
白/ 水色/  (グラデーション)
シルバー(一部白)/ 青 
拝島線
池袋線オレンジ新宿線・拝島線の車両カラー+
白/// 緑 
西武有楽町線白/ 水色/  (グラデーション)
シルバー(一部白)/ 青 
豊島線黄色
多摩湖線オレンジ(黄色?)黄色
多摩川線オレンジ黄色/ベージュ
 /ベージュ
 水色/白
白/ 青 
国分寺線黄色
西武園線
山口線白/// 緑 

この記事を書いているまさに2020年2月18日から5日間、多摩湖線での101系ラストランweekが開催されています。ホームドアの関係で、3ドアの101系は引退になるんですね。

多摩湖線は普段は黄色の9000系が走っていますが、それ以前は黄色の101系が入っていました。このラストランweekでは多摩川線の 赤/ベージュの101系も走るようです。

ちなみに西武山口線は「新交通システム」と呼ばれる路線で、分類的にはゆりかもめやモノレール等と同じ扱いになります。西武遊園地から西武球場までを結ぶ短い路線です。

車体カラーは池袋線の白/// 緑 と同じですが、車両は異なります。


車両一例

小田急電鉄

次は小田急線です。

小田急線は車両はいろいろありますが、車体カラーはどれも大体同じなので、見れば「ああ、小田急だな」とすぐわかります。

路線名ラインカラー車体カラー
小田原線シルバー/ 青 
クリーム/ 青 
多摩線

車体カラーは2つしか挙げていませんが、車両が2種類しかないわけではありません。

小田急線についての記事はこちら


車両一例

京王電鉄

次は京王電鉄。京王線です。

京王線も小田急と同じく、大体イメージする車体のカラーは決まっていますね。

路線名ラインカラー車体カラー
京王線京王レッド(チェリーレッド)シルバー(一部白)/チェリーレッド/インディゴブルー
相模原線
高尾線
京王新線
動物園線
競馬場線
井の頭線京王ブルー(インディゴブルー)スカイブルー
ブルーグリーン
ライトグリーン
ラベンダー
サーモンピンク
オレンジベージュ
アイボリーホワイト
レインボー

京王線と言えば京王カラーのピンクと青が使われている車両ですね。車両が新しくなってカラーリングが違っても、この色だけは変わらないので京王とわかりやすいです。

井の頭線は京王線の中でもちょっと毛色が違う線。なので車両は全く別のものが使われていて、色もカラフルなんですね。

井の頭線についての記事はこちら


車両一例


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東急電鉄

東急電鉄です。

東急もたくさんの鉄道会社が乗り入れしているので、これ以外にもいろんな車両が走っています。

路線名ラインカラー車体カラー
大井町線オレンジシルバー/オレンジ
シルバー//オレンジ
シルバー/白//オレンジ
池上線ピンクシルバー//黄緑
シルバー/ 赤 
世田谷線黄色 緑/クリーム
田園都市線シルバー/ 赤 
シルバー//  緑 
シルバー/白// 緑 
東横線シルバー//  緑 
目黒線水色シルバー//ネイビー
シルバー// 水色
多摩川線シルバー/ 赤 
シルバー//黄緑

東急は全体的にシルバーの車体に赤が使われている車両が多いですね。中にはラインカラーと同じ系統の色がそれに追加されているものもありますね。


車両一例

東急東横線は5社の電車が走ってる!でも直通運転にも良し悪しが・・
こんにちは。そらまめです。先日、相鉄線とJR直通用の車両運転開始が話題になりましたが(直通運転はまだ)、首都圏の鉄道は鉄道会社の枠を超えて様々な路線で直通運転が行われています。中でも東急は多くの鉄道が乗り入れていて、いろんな車両が走っている...

東急は乗り入れが多いので、待っていてもなかなか全部の東急車両には出会えず・・そらまめもまだ撮れてない車両がたくさんあります。

東京都交通局(都営)

続いて東京都交通局、いわゆる都営〇〇線です。

荒川線は路面電車、日暮里・舎人ライナーはゆりかもめ等と同じ新交通システム、その他は地下鉄です。

路線名ラインカラー車体カラー
大江戸線マゼンダシルバー/ワインレッド
シルバー/レインボーライン
三田線シルバー// 青 
新宿線リーフグリーンシルバー/ 緑 / ネイビー 
浅草線ローズレッド(or朱)白// 黒 
シルバー// 黒 
荒川線黄緑 車両の数が多いので省略(公式車両紹介)
日暮里・舎人ライナー濃グレー白/ 緑 / ピンク 
シルバー/ エメラルドグリーン / 黒 

日暮里舎人ライナーはラインカラーは濃グレー(もしかしたら黒かも?)ですが、路線内の各駅にシンボルカラーが設定されており、駅名標の下や駅外壁などにその色が使われているんです。

例えば日暮里はピンク、足立小台駅は青、見沼代親水公園駅は赤といった感じで、その地域の特色を表す色となっているそうですよ。


車両一例

東武鉄道

東武鉄道です。

路線名ラインカラー車体カラー
伊勢崎線
(東武スカイツリーライン)
シルバー/えんじ色(ロイヤルマルーン)
亀戸線白/ 青 / 水色 
大師線
東上線ネイビーシルバー/えんじ色(ロイヤルマルーン)
シルバー/オレンジ(シャイニーオレンジ)
白/ 青 / 水色 

伊勢崎線は浅草~東武動物公園までを「東武スカイツリーライン」としており、その区間のラインカラーは、東武東上線より先のラインカラーをとしています。

今回は東京都走る路線なのでこれだけですが、他の東武線の路線にはオレンジやエメラルドグリーンのような明るい色もあります。


車両一例(東武は写真が全然撮れてない・・)

京成電鉄

続いて京成電鉄です。

路線名ラインカラー車体カラー
本線白/ 青(ライナーブルー) / 赤(ライナーレッド)
シルバー/ 青(ライナーブルー) / 赤(ライナーレッド)
シルバー//オレンジ
押上線
金町線
成田空港線オレンジシルバー/ 青(ライナーブルー) / 赤(ライナーレッド)
シルバー//オレンジ

京成のラインカラーは大きく分けて2つで、成田空港線(成田スカイアクセス)かそれ以外か、となっています。

車両の青と赤はそれぞれライナーブルーとライナーレッドといい、京成グループのロゴにも使われている色です。

京成についての記事はこちら


車両一例

おわりに

前編はいったんここで終了としますが、ラインカラーと同じような色の車両を使っているところもあれば、全く違う色のところもありましたね。

また、他鉄道会社や他路線の乗り入れが多いので(乗り入れしてない路線の方が少ないかも)、実際はさらに車両カラーは入り乱れた状態になっていますね。

色だけでなく、その色名称も普段聞きなれないものもあって、もっと詳しく調べてみたくなりました。

では、後編もお楽しみください!

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