こんにちは。そらまめです。
東京都国分寺市に新幹線が展示してある施設があるのをご存知でしょうか。
国分寺市のひかりプラザ(最寄りは国立駅)に、
なんと0系新幹線の試験車両が展示してあるのです!
しかも無料!しかも中に入れて運転席まで座れちゃう!!
ということで、今日はひかりプラザに展示してある0系新幹線と新幹線資料館についてのお話です。
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何故かひかりプラザにある0系新幹線
まず、0系新幹線が展示してあるこのひかりプラザがどこにあるかです。
住所は国分寺市、でも最寄りは国立駅。
ちょっと紛らわしいですが、ひかりプラザに行くには国立駅から向かいます。
間違えて国分寺駅で降りてしまっても、歩ける距離ではありませんのでご注意ください。
国立駅もだいぶ変わってしまいましたね・・
国立駅の移り変わりについては、記事の後半で。
ひかりプラザの場所
最寄りは国立駅、徒歩5分程のところにあります。
住所:東京都国分寺市光町1-46-8
国立駅の北口から向かいます。
特にわかりにくい場所ではないので、歩いていればすぐに見つかると思います。
※毎月第2・第4月曜日と年末年始は休館日
何故国分寺市に新幹線が?
おそらく誰もが思うことでしょう。
何故、国分寺市に新幹線があるのか、と。
国分寺市はJRで言うと中央線が通っていますが、もちろん新幹線は走っていませんし近くに新幹線の線路もありません。
では何故ここに・・
しかもJRの施設でも博物館でもないところに・・
その答えがこちら。
ひかりプラザの向かいにある、JRの鉄道総合技術研究所です。
このひかりプラザに0系新幹線があるのも、ここの地名が光町なのも、
全てこの鉄道総合技術研究所があるからなのです。
「ひかり」からつけられた「光町」
このひかりプラザは国分寺市光町にあります。
昔はこの地域は大字平兵衛新田と呼ばれていましたが、
鉄道総合技術研究所(旧:鉄道技術研究所)が東海道新幹線の開発研究を行なっていたことから、
新幹線「ひかり号」からとって「光町」という名前に改名されました。
そして役目を終えたこの車両が国分寺市に寄贈され
新幹線資料館として展示されることとなったのです。
新幹線が通っていない地域だけど、新幹線・鉄道ととても関りが深い地域なんですね。
新幹線と共にある光町、なんだかいいですね。
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0系新幹線
さて、このひかりプラザになぜ新幹線が置いてあるかはわかりましたが、
この今は引退している0系新幹線とはどんな新幹線だったのでしょうか。
初めての新幹線
0系は1964年の東海道新幹線開業と同時にデビューした、日本で初めての新幹線。
だから0系なんですね。
白地に青いライン、丸いだんごっぱな。
今の新幹線と比べるとだいぶずんぐりむっくりしていますが、とても愛嬌がある顔で多くの人に愛されていました。
東海道新幹線として44年間も走り続けてた0系ですが、2008年にはついに引退を迎えます。
2007年にはN700系がデビューしていますから、徐々に置き換わる形でいなくなっていきました。
N700Aに改造された元N700
現在は当然ながら現役で走っている0系新幹線はありませんが、
各地の鉄道博物館などで保管展示されています。
東京だとこのひかりプラザか、青梅鉄道公園の2か所だけですね。
そらまめ青梅鉄道公園行ったことありますが、その時はちょうど0系の修繕工事中で
隙間からしか見られなかったんです・・・
なのでひかりプラザで見られてとても嬉しいです!
951形試験車両
0系新幹線の説明をしましたが、実はこのひかりプラザに展示してあるのは
正確に言うと0系ではないんです。
というのもこの新幹線車両は、0系新幹線開発の為の試験車両
0系プロトタイプと言ったとこでしょうか。
見た目は0系だけれど、0系として使われていたわけではなく、正式名は951形試験車両。
高速運転の技術開発用車両だったそうです。
この新幹線951形、実際は2両あったそうですが、1両は既に解体されており
残った1両が今こうして展示され、資料館として使われているのです。
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新幹線資料館
では、実際の0系新幹線の試験車両951形と、その中の新幹線資料館を見てみましょう!
外観
ひかりプラザに近づいて行くと、見えてきました。
いたいた・・!だんごっ鼻!
どーん!こんにちはー
新幹線は施設の外に展示してあるので、休館日や時間外でも見ることができます。
かわいい。
写真が暗くて見にくいかもしれませんが、この右手側に少し階段があって、そこから中に入れるようになっています。
では、入っていきましょう!
内部(展示スペース)
内部はこんな感じです!
資料だけでなく、座席も残されています。
こういうのは大抵触らないでください・座らないでくださいというのが多いですが、
こちらは座るのOK!
時代を感じさせる座席ですね‥
展示物も見ていきましょうか。
こちらは新幹線高速度記録。
時速286kmまで出たんですね。
今現在の新幹線の最高速度は東北新幹線の320km/h。
286kmというと東海道新幹線が最高速度285km/hだそうなので、
今の東海道新幹線の一番早いところと同じくらいのスピードが、その当時で出せていたということなんですね。
こちらはSUS概念設計モデル。
SUSとはSpeed Up on the Shinkansenの略で、現在の新幹線の速度向上を目的として研究されています。
現在の東北新幹線を上回る350km/hを目標にしてるんだそう!
これなんだったっけ・・車両の模型だと思うのですが・・
こういったものの展示もされていましたよ。
新幹線車内が展示スペースなので、小さめの展示物が多い印象でした。
新幹線の絵本などが置いてあるスペースもあるのですが、残念ながら今は利用できません。
車両の中に入れるだけでも良しとしましょう。
運転席
そしてこの新幹線資料館、なんと嬉しいことに、運転席にも入れてしまうのです!
これは嬉しい!!
今の新幹線はこんなアナログじゃないんだろうなあ・・
こちらが運転席。
なんとここにも座ることができちゃいます!
これは鉄道好きなお子様は大喜びでしょう。
運転席からの眺め
こういった制御盤?などもちゃんと残っています。
鉄道の展示で中を覗けるとこはあっても、中に入ることが出来るとこってそうそうないと思うので、
中に入って、運転席に座って、細かいところまでじっくり見ることができる
とても貴重な場所ですね。
しかも無料だなんて素敵。
ひかりプラザ内の展示室
ここまでは屋外にある新幹線内部の新幹線資料館の内容でしたが、
ひかりプラザ内にも新幹線展示室があるのでそちらも忘れずに見ていきましょう。
そんなに広いスペースではなかったです。
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クラウドファンディング実施中
こちら間もなく終了してしまう情報なのですが、
現在この新幹線の長期保存を目的とした大規模整備の為の、クラウドファンディングが行われています。
ふるさと納税としての寄付も可能みたいなので、是非みなさま奮ってご参加ください!
1万円以上の寄付で、寄付者銘版に名前が記載されるそうですよ。
2020年12月18日までです。
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国立駅の移り変わり
新幹線資料館の話は以上ですが、ひかりプラザの最寄り駅国立駅のことも少しだけ書いておきます。
赤い三角屋根の旧駅舎
国立駅と言えば、昔は赤い三角屋根が特徴的なこじんまりとした駅でした。
今は中央線高架化工事で新しい駅舎になっていますが
三角屋根の旧駅舎は今でも国立のシンボル的な扱いで、国立駅のスタンプもこの旧駅舎が使われています。
そらまめも子どもの頃は国立に行く用事がよくあり、この赤い屋根の駅をとてもよく覚えています。
14年ぶりに復活
この三角屋根の駅舎は国立駅が開業した1926年(大正15年)以来、ずっと変わらない姿で親しまれてきました。
ですが2000年代の中央線高架化工事で、2006年にはついに国立駅の高架化も始まり旧駅舎は解体。
しかし解体を惜しむ声が多くあった為、国立市は旧駅舎を国立市指定有形文化財に指定して、解体時の部材を市が保管。
高架化の完了した新国立駅の少し横に旧駅舎を復元させたのです。
それが今年2020年春のことでした。
駅舎ではなくなったけど
復元された赤い三角屋根の旧駅舎。
国立のシンボルが戻ってきてとても喜ばしいことですが、こちらはもう駅舎として使われることはありません。
中はこのようになっています。
その間取りは、文化財としての旧国立駅舎の魅力や、くにたちのまちづくりの歴史を紹介する「展示室」、観光案内所機能を持つ「まち案内所」、多目的オープンスペースの「広間」「屋外スペース」などからなる、小さな複合施設です。
引用:国立市ホームページ
ここが広間ですね。
座れる場所もあって、待ち合わせに便利そうです。
こういう旧駅舎の歴史を物語るような展示物もあります。
人がいたので中の全体像は写真に撮れなかったのですが、
ちょっとお洒落でレトロな学校みたいな雰囲気でした。
※国立市HPに写真があります
駅舎の模型。
中身は違えど、外側はほぼ以前と変わらぬ姿。
おかえりなさい、ですね。
おわりに
よくある市の施設の1つである国分寺市のひかりプラザ。
知らない人からしたらこんな街中に新幹線がいるとは思いもしませんよね。
しかも中に入れて、運転席にも座れてしまう。
しかも無料!!
規模は大きくありませんが、間近で新幹線を見られるし、博物館のように混雑もしないので
小さいお子様連れでも楽しめる場所だと思います。
大規模整備のクラウドファンディングをしてるから、もしかしたら近々整備で休館・・なんてこともあるかもしれないので、
やっているかどうか確認してから、是非、遊びに行ってみてくださいね。
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